送信信号を送る方法

送信機には目的の配管やケーブルに信号を送信します。RD8200Gでは主に3つの送信方法があります。

直接法

赤の線を目的のケーブルに、黒の線はアースに接続する。

探索したい埋設ケーブルや配管の位置が分かっている場合(ケーブルや配管が地表に見えている場合)、直接ケーブルを接続して、信号を送ることができます。この送信方法が、一番信号を遠くまで送信することができる方法です。

また、受信機には埋設深度が表示されるので、正確な埋設深度を知りたい場合にも有効な探索方法です。

送信機は活線に接続して使用することができないので、活線に対しては、下記の二つの方法を用います。

間接法(誘導法)

なにも接続せずに、ケーブルの直上に垂直方向に送信機本体を置く。

探索したい埋設ケーブルや配管の位置は分かっているが埋設されており直接接続できない場合や、探索したいケーブルに電圧が印加されている場合、間接法が非常に有効な送信方法であります。

また間接法では、ケーブルの位置が全く分からない場合でも、その場所にケーブルが埋まっているかの確認も行うことが可能です。

クランプ法

ケーブル直接でなくても管に入っているケーブルにも送信可能。

探索したい埋設ケーブルの位置が分かっており、信号を途中から送信したい場合は、クランプ法で信号を送信することも可能です。

左図のように、一本のケーブルだけでなく、複数本まとめて信号を送信することも可能です。

また、直接法のようにケーブルの芯線に直接信号を送る準備をする必要もないので、非常に手軽な送信方法です。

受信機のみでの探索方法

主に3つの探索方法がございます。

  • POWERモード 電力線(活線)に反応するモードです。
  • RADIOモード 電波が印加した線に反応します。
  • PASSIVEモード 上記二種のモードを組み合わせたモードです。

PASSIVEモードで見つけた線を、その後にPOWERモードとRADIOモードに切り替えて再度探索すれば活線かどうかの判断もできます。

送信機:周波数の考え方

低帯域(512hz等):この低周波信号は、長距離でのケーブルの追跡と識別に最適です。信号誘導が乗りにくいので、別のケーブルと誤判断する可能性も低いです。

中帯域(8Khz等):この周波数帯域は、ほとんどのケーブルに誘導によって容易に印加できる為、探索を始める際の最初の周波数として非常に便利です。

高帯域(100khz以上):小径のケーブルや、短いケーブルなどに信号を印加する場合に適しています。信号誘導が乗りやすいので、近くの他のケーブルや鉄筋等にも反応する可能性があります。

未知のケーブルの探索方法(間接法の応用)

①まずは送信機、受信機を持った人同士が向かい合いX軸方向に平行に歩いていきます。2人の間をまたぐようなケーブルや金属管があれば、受信機が強く反応を示します。

②上記と同様に今度はY軸方向に平行に歩いていきます。二人の間をまたぐようなケーブルや金属管があれば受信機が強く反応を示します。

ピボット探索法(間接法の応用)

① 一人が杭打ちや掘削したい場所に受信機を持って立ちます。

② もう一人が受信機を中心にして、送信機を受信機に向けながら弧を描くように移動していきます。

例えばXを中心にを移動した場合、A地点とB地点に来た時にのみ受信機が反応します。

A地点とB地点を結んだ所にケーブルが埋まっていることが判明し、Xでの掘削は不可となります。

Xを中心にを移動した場合、どの地点でも受信機は反応しません

なので、Xでの掘削は可能です。

注意点:送信機と受信機は3m以上離れてください。